



2018年から2019年にかけて爆発的にキャッシュレス決済サービスを提供する会社が増えましたよね。 ネット上にはたくさんの比較サイトがありますが、「見ても良く分からない」という方も多いのではないでしょうか。
こういった比較サイトは「アフィリエイト目的」で作成され公平・公正な比較になっていなかったり、 カード会社が自社サービスに誘導するために作成したサイト(オウンドメディア)だったりすることが非常に多いです。 つまり、正確な情報が載っていないことが多いということです。
この記事の信頼性
この記事では業界歴10年の現役カード会社営業マンが今までの知識と経験を基に、本当におすすめできるキャッシュレス決済サービス5社をご紹介します。
この記事を読んでもらえれば必ずアナタに最適な1社を見つけることが出来るはずです。
それではさっそくみなさんが一番気になるであろうポイントからいってみましょう。
もくじ
キャッシュレス決済 導入コスト・決済手数料比較
そう導入コストと決済手数料ですよね。 私も10年間営業をしていく中でまず最初に確認されるポイントはこれでした。
当然コストは安いほうが良いに決まっています。 では、下の表を見てみてください。
比較表 | 上部見出し | 上部見出し |
---|---|---|
Airペイ | カードリーダー:20,167円(税込) | 3.24%:VISA、MasterCard、American Express |
Square | カードリーダー:7,980円(税込) | 3.25%:VISA、MasterCard、American Express Diners Club、Discover 3.95%:JCB |
Coiney | カードリーダー:19,800円(税込) | 3.24%:VISA、MasterCard、American Express |
楽天PAY | カードリーダー:19,800円(税込) | 3.24%:VISA、MasterCard、American Express 3.74%:JCB、Diners Club、Discover |
タイムズペイ | カードリーダー:無料 | 3.24%:VISA、MasterCard、American Express |
もうお気づきですよね?
そうなんです、各社常にキャンペーンを行っており導入コストはほぼ無料です。 しかもほとんど決済手数料に差がないのです。
一番利用率の高いVISA・MasterCardを基準に考えると一番高いSquareでもで3.25%とその差は”0.01%” では、具体的にどのくらいコスト負担が変わるのかと言うと・・・
0.01%のコスト差は?
1,000万円キャッシュレス決済を使ったとしてもその差はたった1,000円ですよ? ランチ1回分の差しかないのです。
また、政府が増税対策の一環として進めている「キャッシュレス・消費者還元事業」の登録を行うと、 全カードブランド一律で2.16%となるので、2020年6月末までは決済手数料にも一切差がなくなります。
つまり、数多くあるキャッシュレス決済は導入コストと決済手数料以外で選ぶことがポイントなんです! では、その選ぶポイントとはどこなのか?
結論から言ってしまいますが、選ぶポイントは以下になります。
Airペイ
選ぶポイント
- たくさんのカードブランド、電子マネーを使いたい
- 中国人のお客様が多い
- POSレジを使いたい
Square
選ぶポイント
- とにかく早く導入したい
- 端末機はカッコよい物が良い
- POSレジを使いたい
- Dinersホルダーのお客様が多い
Coiney
選ぶポイント
- 中国人のお客様が多い
- 2回払い、リボ払いが使いたい
楽天PAY
選ぶポイント
- 楽天Edyを使いたい
- 楽天口座をメインで使っている
タイムズペイ
選ぶポイント
- 店舗の近くにタイムズがあり、お客様用の駐車場として使いたい
- 2回払い、分割払い、リボ払いが使いたい
- 決済専用のタブレット、レシートプリンターを無料で使いたい
では、さらに具体的に各社のサービス比較一覧を見ていきましょう。
かなり細かい部分までまとめてあるので、見づらい方もいると思います。
そこで、上記を踏まえた本当におすすめのキャッシュレス決済ランキングを作りました。
1位 Airペイ
現役カード会社社員のプロが教える本当におすすめなキャッシュレス決済1位はAirペイです。
5社の中で一番多くのキャッシュレス決済サービスに対応しており、利用者が急増しているPayPay、LinePayにも唯一対応しています。また、中国人観光客の9割が利用していると言われているWechat Pay、Alipayにも対応しインバウンド集客対策もばっちりです。
なお、AirレジというPOSレジアプリも無料で導入可能な点も評価が高いポイントです。自社サービスなので、Airペイとの連携も完璧で軽減税率にも対応しているので、レジ周りはAirペイ・Airレジですべて揃ってしまうでしょう。
2位 Times Pay
第2位はTimes Payです。
あのコインパーキングで有名なTimesが提供しているキャッシュレス決済サービスです。
5社の中で唯一、専用のタブレットとレシートプリンターも無料で導入できるというのが非常に評価が高いポイントです。また、こちらも唯一分割払い(3回~24回払い)に対応しているので、高額商品を取り扱っている店舗には最適だと思います。
おもしろいのがコインパーキングTimesで使えるチケットをもらえるというものです。例えば「1,000円以上のお買い物で200円チケット進呈」などのサービスをすることも可能ですので、車での来店客確保はもちろんのこと、客単価の増加なども狙えます。
3位 楽天PAY
第3位は楽天PAYです。
唯一楽天Edyが使えるということがポイントになります。ここは自社ブランドならではの強みですね。
主要な電子マネーブランドもある程度使える点はメリットですが、クレジットカード決済は一括払いのみ、また中国人向けのWechat Pay、Alipayには対応していないという点はデメリットになると思います。
4位 Coiney
第4位はCoineyです。
やはり2回払いに対応しているという点は大きなメリットになります。高額商品を取り扱っている店舗などは特に客単価の増加が見込めますね。
また、中国人向けのWechat Payにも対応していますので、インバウンド集客対策もばっちり行える点も評価が高いです。
一方で上位3社と比較すると利用可能な電子マネーブランドが少ないところがデメリットではありますが、それでもユーザー数の多い交通系電子マネーには対応していますので、そこまで困ることはないでしょう。
5位 Square
第5位はSquareです。
「最下位なのであまり良くないのでは・・」と思う方もいるかもしれませんがまったくそんなことはないです。
まずメリットとしては最短即日利用可能という驚異的な導入スピードです。新規オープン店舗などはもろもろの準備でどうしてもキャッシュレス決済の準備は最後のほうになってしまいがちなので、このスピードは助かりますね。
また、Squareも自社サービスのSquarePOSレジを無料で提供しています。決済サービスとの連携や設定、操作自体が簡単で直感的に使えるので、非常に評判の良いPOSレジになっています。
ちなみにSquareの端末は他社と比べて独特なデザインをしており、非常に格好良いこともメリットでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 きっとあなたに最適な1社が見つかりましたか?
政府が2025年までにキャッシュレス決済の比率を40%まで伸ばすことを目標に掲げて「キャッシュレス・消費者還元事業」も行われています。キャッシュレス決済を導入する側は端末機が無料で導入でき、決済手数料も格安になる、利用する側は2%~5%の還元を受けれるとWIN−WINの制度になっています。
「キャッシュレス・消費者還元事業」は2020年6月末までとなっているので、今が導入に最適なタイミングと言えるでしょう。このキャッシュレス決済普及の波に乗り遅れないよう、この記事をきっかけに是非検討してみください。
少しでも参考になれば幸いです。